陰陽の陽を象徴する太陽。日本では、最高神である天照大御神としても讃えられています。天皇陛下の第一礼装である「黄櫨染」は、太陽の光を浴びると真紅に曜変するとも云われる神秘的な装束です。黄櫨染の研究を独自に行った染師・奥田祐斎氏は、その曜変性に着目し「夢黄櫨染」を開発しました。私たちは、その技法を採用することにより、太陽を織ることに挑戦しました。太陽の力を含んで完成した作品は、新しい幕開けに相応しい力強いエネルギーが充電されまた。幕開けを象徴する作品として、「太陽の幕」を制作しまた。私たちが制作する佐賀錦織と奥田祐斎氏の夢黄櫨染の共は、太陽のダイナミズムを表現しました。この幕開けが、私たちの故郷、地球へと一歩近づいていくセレモニーとなりました。
二〇〇九
太陽を織る
永遠の宇宙 空間燃え上がる太陽
俯瞰の目から 地球への意識を覚醒し
魂が新たに宿される