OKANOのルーツは博多織元です。

伝統的工芸品「博多織」をルーツとする、創業1897年のきもの制作所。伝統と冒険心で、職人技によるクリエイティブを展開。
民族衣装には、文化的で凛とした豊かな世界を実現する力があると考えています。

OKANOとは

OKANO博多きもの制作所は、伝統と冒険心を大切にし、日本の職人技を未来と世界へ伝える
ブランドです。着物を通じて、地球を幸せにします。

CONCEPT

博多織は、凛。

RIN STYLE

凛とした表情は、世界を素敵にする。

5つのポリシー

1 祈りの織物
OKANOのルーツは、1241年を起源とする伝統的工芸品博多織。
博多織を代表する献上柄(独鈷華皿文様)は、厄を払い、場を清め、幸福を祈った織物として有名です。織ることは、祈りだと考えています。
2 日本の職人技を伝える
日本が継承してきた伝統的職人技を世界と未来へ伝えます。職人にしか表現できない感性の仕事を守り続けます。
3 凛のスタイル
江戸の「粋」、京都の「雅」に対して、博多は、「凛」を伝えてきました。その系譜を受け継ぎ、「凛のスタイル」を表現します。
4 風と暮らす
風は自然の象徴。私たちは風に寄り添う着物文化を通じて、自然と調和した共存共栄の豊かな暮らしを目指します。
5 続くのが本物
職人と生活者が直接コミュニケーションすることで、共感のものづくりを実現し、継続できるモデルをつくるために、本物を適正価格で提供します。

HISTORY

2000年の歴史を受け継ぐ

約2000年前の日本最古の絹織物は、福岡県有田遺跡から発掘されています。伝統的工芸品博多織の織元として1897年に創業したOKANOは、
その歴史を受け継ぎ、博多きもの制作所として、着物をはじめ様々な布製品を研究開発しています。

1897 福岡県福岡市金谷小路(現在・上呉服町)にて
博多織元として初代・岡野新一郎創業
1939 岡野武一郎社長就任(2代)
1944 軍需工場に指定される
1946 博多織再開
1972 「武一郎」コレクション開始
1976 二代目・岡野武一郎 伝統工芸品産業功労者表彰
1978 三代目・岡野啓友社長就任
1985 祐徳稲荷(日本三大稲荷)佐賀錦使用姫机奉納
1986 箔入り織物(佐賀錦織)実用新案所得
1990 四代目・岡野訓博社長就任
1992 福岡県より依頼を受け皇后陛下に武一郎「孔雀翠」を献上
1997 武一郎百選 編纂
1999 博多織メーカー株式会社白石と経営統合
2000 「千年工房」コレクション開始
博多総鎮守櫛田神社へ本殿紋入り旗など奉納
2002 五代目・岡野博一社長就任
2004 日比野克彦氏のプロジェクト「アジア代表日本」協賛
2005 「awai」コレクション開始
2006 ベイクルーズ社に夏キモノを商品供給
尺八演奏家・三好芫山氏 明治神宮記奉納演奏会に作品展示
2007 武一郎名物裂 編纂
ユナイテッドアローズ社に夏キモノを商品供給
2008 聖福寺(日本最古の禅寺)打敷奉納
東京・六本木に「awai」ショップをオープン
染織家・奥田祐斎氏とともにパリ・ルーヴル宮内装飾美術館へ出展
2011 米国百貨店バーグドルフ・グッドマン テーブルセンター制作
2012 福岡・博多リバレインに「千年工房」ショップをオープン
2013 日本最古禅寺・聖福寺 袈裟制作
2014 日本最古密教寺院・東長寺 袈裟制作
2016 G7サミット交通大臣会議IN軽井沢
アーティスト・小松美羽と共に各国大臣へストール制作
2017 GINZA SIX店オープン
千年工房・awaiをOKANOに統合
2018 AMAN TOKYO ショップにセレクトされる

5代目社主 岡野博一

5代目社主 岡野博一
失われつつある日本の文化を再認識し、
世界へ発信することが私の使命です。

OKANOのルーツである伝統的工芸品「博多織」は、2000年前の日本最古の絹織物とされる系譜を受け継いでいます。世界最古の縄文土器を起源とする日本の工芸品は、世界的にも重要な意味があります。工芸品には、風土から生まれた文化が凝縮されています。風土に根ざした暮らしが薄れ、欧米化が進み、地球上から多くの文化が失われています。日本が1万年の歴史で積上げてきた文化を継続することは、多様性による豊かさの象徴として重要です。西洋一辺倒の画一化から脱して、文化の多様性と調和が新世紀の豊かさを生み出すでしょう。日本は、島国という閉鎖形の中で、「和」という手法を習得しました。文明の発展により、地球が宇宙の中での閉鎖形である認識に立てるようになった今、「和」の力を地球規模で活かす時代が来たのだと思います。失われつつある縄文から続く真の日本文化を再生し、世界へ発信することが私の使命です。

プロフィール

1971年、福岡県生まれ。明治大学政治経済学部卒業後、人材コンサルティング会社設立。26歳の時に、本家が営んでいた博多織元を買受、代表就任。廃業寸前の現場に直面し、伝統工芸再生に使命感を持つ。アーティストをプロデュースする株式会社風土代表、有田焼開祖の系譜を受け継ぐ李参平窯顧問、博多織工業組合理事長なども務める。アーティスト小松美羽と有田焼をコーディネートし、その作品が大英博物館に収蔵され、伝統工芸と現代アートの融合の可能性を追求する。欧米の伝統工芸を由来とするラグジュアリーブランドの世界的成功事例を学び、伝統工芸の再起のヒントを得る。博多織をルーツとするOKANOをGINZA SIXなどへ出店、世界ブランド化への起点をつくる。日本最初の禅寺、日本最初の密教寺院の袈裟や織物アートの制作なども自ら手がける。

本社工房

福岡県の北に位置する、自然と神話に溢れた那珂川市にある工房です。
博多織の長い歴史と伝統を受け継ぐOKANOの本社工房では、毎日小気味よい機の音が響いています。
伝統の技を継承しつつも、新しい技術の開発に取り組み、最高品質の織物を生産しています。

伝統工芸士3名を含む職人たち一人ひとりが、
世界トップレベルの織物をつくってきた先人たちの職人魂を次の世代に伝えるために日々ものづくりに打ち込んでいます。