OKANO博多きもの制作所

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2025 乙巳

鳳凰の風

先代の意思を継承し、次世代にものづくりの意義を伝えるため、陰陽五行をテーマにしたプロジェクトが立ち上げられました。父の死を機に、死は終わりではなく新たな始まりと感じ、太陽・月・木・火・土・金・水といった要素を通じて、生命の循環が表現されています。
2024年には「鳳凰の風」として新たにスタートし、鳳凰を工房と陰陽五行の象徴とし、十干十二支の周期に基づく新しい物語が紡がれます。博多織は陰陽五行を体現する織物であり、献上柄には「払い」と「清め」の祈りが込められています。五色の羽を持つ鳳凰は、大調和の時代に現れる象徴として、混沌の時代に希望をもたらす存在です。私たちは、アメツチを織ることを通じて、この精神を次世代に伝え、新たな未来を共に切り開いていきます。

乙巳の 新風吹きて 花舞えり

乙巳は、古いものから新しいものへと移り変わる転換期を象徴する干支です。
成長の兆しと再生を表し、植物が芽吹き、蛇が脱皮するように、乙巳の年は成長の可能性に満ちた時期です。
変化には柔軟性と慎重さが求められます。
歴史的には、日本の「乙巳の変」(645年)のように、大きな社会変革が起こり、新たな時代を切り開く象徴的な時期とされています。

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