きものは、寒い冬空のような色合いの「成謙飛び小紋 小花草花吹き寄せ」。京都の工芸染匠「成謙」のきもので、二代目・渡辺賢太郎氏が率いる染織工芸の名匠です。合わせる帯は、博多織の中でも希少性が高く幻の織物といわれる総浮の本袋帯「縄文空土」をセレクト。フォーマルから普段着、お茶席など幅広いシーンで活躍する気品高い博多帯です。小物は、橘の実を思わせる黄色の帯揚とアクセントに赤い帯締を合わせ、冬が深まり橘の実が色づく季節を表現しました。
金盞香(きんせんかさく)
きものは、京都の丹後地方で緯糸に強撚糸を使用して織られている「丹後縮緬小紋」。生地表面にシボと呼ばれる凹凸が生まれる、後染めの織物です。合わせる博多帯は、光と影のコントラストで浮彫を表現した「袋帯 絹彫 レリーフ ダイヤグラム」。浮彫の質感を絹糸で再現した千年工房オリジナルの織物です。小物は、緑の帯揚や赤茶系の帯締を合わせ、冬の訪れを思わせる水仙を表現したコーディネートの完成です。
冬の海(ふゆのうみ)
きものは、御召独自の上品な光沢が美しい「米沢御召」。冷たい風に吹かれる荒々しい波をイメージする冬の海のような色をセレクトしました。合わせる博多帯は、毎年大人気の「干支献上 午 変わり献上 市松」。博多織の象徴である独鈷・華皿柄に「蹄鉄」を織り込み、柄が途切れることなく続いていくことから、繁栄の意味がある市松模様にアレンジした変わり献上です。小物はブルー系で統一し、波を彷彿とさせる帯留を合わせました。
楓蔦黄(もみじつたきばむ)
きものは、紅花で糸を染色して織った絹織物である紅花紬をセレクト。主に山形県米沢市で織られ、落ち着いた色柄が多い紬の中においては優しく華やかな紬です。合わせる博多帯は、伝統的な献上柄と干支を掛け合わせた「干支献上 午 五献上」。献上柄の中に魔除けのお守りとされる<蹄鉄>と、希望や幸運・純潔の象徴される<ユニコーン>を織り込んだ五献上です。小物は、冷たい空気と紅葉の秋景色をイメージして、赤の帯揚と青の帯締を合わせました。
蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)
きものは、色無地感覚で使え様々なシーンで重宝する「博多経錦御召 切子」。OKANOの御召は、織はもちろん使用している糸質から他と違い高品質な博多織のきものです。合わせる博多帯は、英国のデザイナー<ウィリアム・モリス>をテーマにデザインした「八寸名古屋帯 綺羅絵緯 更紗調 葉」。自然の樹木や草花をモチーフにしており、伝統的な博多織の技法である絵緯に、金糸と銀糸を合わせた煌めく名古屋帯です。小物合わせは、秋の穂のような落ち着いたイエロー系で統一し、虫の音が鳴り響く秋の夜長をイメージしました。
野山の錦(のやまのにしき)
きものは、千年工房ブランドの代名詞である<切子柄>をモチーフした「博多経錦御召 切子」。オリジナル糸を使用して製織しており、カジュアルからセミフォーマルにも調和する博多織の御召です。合わせる博多帯は、毘沙門亀甲をモダンにアレンジした「名古屋帯 絵緯 長安 毘沙門亀甲」をセレクト。毘沙門亀甲は、財宝や福徳をもたらす七福神の一神である毘沙門天さまの甲冑に使われており、縁起良い吉祥文様といわれています。小物はブラウン系で合わせ、紅葉に覆われた山野を彷彿とするコーディネートの完成です。
