きものは、上品でスタイリッシュな「博多経錦御召 献上菱」。皿と独鈷(どっこ)をアレンジした柄には、魔除けや厄除けの願いが込められています。合わせる帯には、深みのある雰囲気の柄に織り上げた「名古屋帯 光彩 切子 輝華」をセレクト。硝子細工の切子のように繊細な凹凸が特長で、OKANOが得意とする織りです。小物合わせは、宝石の輝きを連想させる淡い紫で統一し、2月の誕生石であるアメジスト(紫水晶)コーデの完成です。
東風解凍(はるかぜこおりをとく)
きものは、北斎の文様をモダンに仕上げた「博多経錦紬 地紋調 菜籠麻の葉」。地紋の入った紬は珍しく、御召に見間違えるほど。合わせる帯は、光や合わせるきものの色によって、縞や柄が浮かび上がったりと変化する「伝産絵緯 閃 裂取り変わり市松」。背景にランダムな縞模様を入れ、様々な柄を重ねて織り上げています。小物合わせは青系で統一し、まだ冷たさの残る早春の風が、雪や氷を解かし始める季節をイメージしました。
芹乃栄(せりすなわちさかう)
きものは、葛飾北斎の新型小紋帳に記された文様を、モダンにデザインした「博多経錦紬 地紋調 菜籠麻の葉」。織の組織が馴染むと柄の浮き上がりに変化がみられ、しなやかに育っていきます。合わせる帯は、OKANO千織シリーズ(手織プロジェクト)の「名古屋帯 千織 松浦総浮 幽玄の波」。伝統工芸士松浦長治氏による手織りの名古屋帯です。小物合わせは全体を寒色で統一し、寒い冬の景色を連想させるスタイルにまとめました。
柘榴石(ざくろいし)
きものは、シャリ感と柔らかさをそなえた「博多経錦紬 地紋調 網代」。平行な横ラインと、わずかに斜めに入る縦ラインにより立体感が生まれています。合わせる帯は、洋風で赤を基調とした柄が印象的な「名古屋帯 絵緯 長安 フィレンツェ更紗」。柘榴石の美しく深い赤をイメージしてセレクトしました。小物は、宝石の輝きに見立てた爽やかなカラーの帯揚や、ゴールドの帯留を合わせ、シックで華やかな1月誕生石コーデの完成です。
款冬華(ふきのはなさく)
きものは、博多織を代表する献上柄に、柔らかさとシャリ感が特長の「博多経錦紬 献上」。産地メーカーでも希少な博多織のきものです。合わせる帯は、曲線的なモチーフを取り入れた「名古屋帯 総浮 華献上 鉄仙唐草献上」。博多織で曲線を出すのは技法的に難しく、巧みな職人技を駆使した作品です。小物合わせは、厳しい寒さの中、黄色いつぼみを出す<ふきのとう>を連想した配色で、春の兆しを思わせるコーデはいかがでしょう。
大雪(たいせつ)
きものは、伝統的工芸品の指定を受けた希少な紬である「博多経錦紬 ヘリンボーン」。柔らかさとシャリ感をそなえた地風が魅力で、幅広い場面に着用できます。合わせる帯は、シルクロードをコンセプトとした「名古屋帯 絵緯 長安 六芒華紋」をセレクト。本格的な冬が到来する大雪をイメージした、モノトーンの帯を合わせています。小物合わせはフェミニンな赤系を取り入れ、寒空に赤く染まる南天の実を表現しました。
