きものは、第114回博多織求評会で受賞した「博多経錦紬 格子 垂木格子」。伝統的工芸品指定の希少な博多織の紬です。合わせる帯は、名物裂の文様である角倉金襴(すみのくらきんらん)をモチーフとした「名古屋帯 絵緯 洛陽 花うさぎ」をセレクト。うさぎを市松に見立てた構図と計算された幾何学模様は、意匠の技が光る逸品です。小物合わせは、冷たい空気をイメージしたブルー系で統一し、一年で最も昼が短い冬至コーデの完成です。
冬日和(ふゆびより)
きものは、健やかな成長や魔除け、飽食や豊作を表した麻の葉と菜籠をモチーフにした「博多経錦紬 菜籠麻の葉」。シャリ感と柔らかさをそなえ、着用範囲も広く様々なシーンで重宝します。合わせる帯は、ウィリアム・モリスをテーマにした「名古屋帯 綺羅絵緯 更紗調 葉」。伝統的な博多織の技法である絵緯に、金糸・銀糸を合わせた名古屋帯です。小物合わせは明るい黄色を合わせ、穏やかに晴れた冬日和の日差しをイメージしました。
立冬(りっとう)
きものは、博多織を代表する献上柄に、柔らかさとシャリ感をそなえた「博多経錦紬 献上」。産地メーカーでも希少で、生産本数の7割以上をOKANOが占めています。合わせる帯は、「名古屋帯 光彩 切子 横段」をセレクト。硝子細工の切子のように繊細な凹凸が特長で、OKANOが得意とする織りです。小物合わせは、立冬の頃に咲く山茶花のような赤を取り入れました。
小雪(しょうせつ)
きものは、北斎の紋様をモダンな雰囲気に仕上げた「博多経錦紬 地紋調 菜籠麻の葉」。地紋の入った紬は珍しく、御召に見間違えるほど。合わせる帯は、雪輪柄の中に様々な華紋様をちりばめた「袋帯 絵緯 長安 雪輪」をセレクト。経錦と緯錦の技法を組み合わせた複雑な織物です。小物合わせはブルー系で統一し、段々寒くなる小雪を思わせるコーディネートに仕上げました。
小春日和
きものは、細かい縞と北斎模様の地紋で構成された「博多経錦紬 親子縞 輪違麻の葉」。角度によって浮かび上がる輪違麻の葉が、奥行を演出しています。合わせる帯は、絵緯に金糸・銀糸を入れた「名古屋帯 綺羅絵緯 更紗調 唐草」。色無地や付下げにも合わせられ、幅広いシーンで着用できます。小物は、ブルー系とゴールドを合わせ、穏やかで暖かい小春日和をイメージしました。
霜降(そうこう)
きものは、仕立次第で附下にも小紋にもなる「ひよどり小紋 横段暈し」。地紋には雨縞のような表情があり、深い色合いもすっきりとした印象に。合わせる帯は、博多織の中でも希少性が高い総浮の「袋帯 総浮本袋 松 トプカプ花唐草」。細やかなデザインとグラデーションが、段々と深まる秋にマッチします。小物合わせは、冷たい霜をイメージした淡色で統一。紅葉で彩られた山に初霜が降りたような霜降コーディネートの完成です。
